コーヒーを水筒に入れると、まずいと感じるのは勘違いではありません。
実際に水筒に入れると、珈琲の味が変わる可能性があるんですね。
せっかくなら水筒に入れて美味しくコーヒーを飲みたいはず。
そこで今回は、『水筒にコーヒーを入れると美味しくなくなる原因と対策』を解説。
なぜ水筒に入れると味や匂いが変わるのか。
その原因を突き止めれば、水筒で美味しくコーヒーを飲めるヒントが得られますよ。
コーヒーを水筒に入れるとまずい?美味しくない理由
なぜコーヒーを水筒に入れると味が劣化するのか。
よくある原因として、次の3つが考えられます。
あなたはどの原因が当てはまりそうですか?
① 水筒に入れたコーヒーが酸化して味が変わる
そもそも論として、コーヒーは入れた直後から酸化します。
これはコーヒーが空気に触れる以上は避けられないこと。
酸化すると成分が変わり、本来の香りやうまみも失われるんですね。
水筒に入れたとしても蓋をあけっぱなしにしたら、酸素と触れる時間が長くなり酸化は進みます。
さらにカフェオレなどミルクを入れると、牛乳の味も悪くなるので注意。
- コーヒー豆は早く使い切った方がいい
- 淹れたコーヒーは早く飲んだ方がいい
こういったことが良く言われるのは、コーヒーが酸化するものだからなんですね。
水筒に入れるときは量をピッタリ入れて密封するなど、酸化しずらい工夫をしましょう。
(詳しい対処法は後で解説しています)
② 魔法瓶の保温保冷機能が弱いとコーヒーを不味いと感じやすい
またコーヒーに限らず、ドリンク類は温度が変わると味が変わったように感じます。
もともと味覚は温度によって、味の捉え方が変わるんですね。
すごく熱いコーヒーを飲んだときと、すこし冷めてから飲むコーヒー。
おなじコーヒーなのに冷めてからの方が、苦みや甘みを感じられたことはありませんか?
これは温度が変わったことで、味の微妙な風味を感じ取れるようになったんです。
もともとドリンク類はすごく熱いもの、冷たいものは味を感じにくいんですね。
また苦みは温度が低い方が感じやすいので、コーヒーの味が変わったと感じやすい。
『コーヒーは冷めると不味くなる』と言われるのはこのためです。
水筒の中に入れても保温・保冷機能が十分でないと、常温に近づきます。
この温度の変化のせいで、味が変わったと感じるのが2つ目の原因。
対処法としては、保温保冷機能がある水筒を選ぶこと。
また最初から苦みや甘みが自分好みのコーヒーを入れることで、常温に近づいても美味しく飲めるようになります。
③ 水筒が不衛生だとステンレスの金属臭がする
水筒をキレイに洗っていないと、臭いがつきます。
そのせいでいつも入れているコーヒーの風味を感じれなくなることがあるんですね。
もともとコーヒーは香り高い飲み物です。
なので洗っていないと、水筒やコップに匂いがつきやすい。
特に水筒のゴムの部分に、色やにおいがつきますね。
また洗えてない部分があると、そこがカビる危険もあります。
そうするとカビ臭がするので、当然コーヒーを入れても美味しくはありません。
水筒のパッキン部分なども取り外して洗うようにしましょう。
逆に過剰に洗いすぎることで、金属部分が傷つき錆びることもあります。
金属臭がする場合はサビが原因となります。
水筒にコーヒーを入れること自体は危険性はありません。
ただ洗えてない部分があったり、長期放置している場合は問題。
コーヒーを美味しく感じれないし、あなた自身の健康にもデメリットとなります。
なぜ不味くなるのか?
- コーヒーが酸化して味が劣化する
- 常温に近づいて雑味を感じやすくなる
- 水筒の洗い方が原因で悪臭に繋がる
コーヒーを水筒に入れて不味い問題を解決する方法
先ほどの原因を踏まえると、水筒で美味しくコーヒーを飲む工夫がわかります。
次の3つを意識して、コーヒーを飲んでみましょう。
全く同じコーヒーでも味が美味しくなるかもしれません。
① 保温機能や密封できる水筒を買う
まずはコーヒーを飲むのに適した水筒を選び直します。
まずは密閉に優れていること。
これは酸化を防ぐために必要な機能です。
また保温・保冷機能も、淹れたコーヒーが常温にならないために必要なもの。
飲み口は雑菌が繁殖しやすいので、コップで飲む水筒の方が衛生的。
さらにテフロン加工など金属ではない素材の水筒だと、コーヒーのニオイが付きにくいですよ。
水筒の選び方
- 密閉できる
- 保温・保冷機能が優れている
- コップで飲める
- 匂いが付きにくい素材
例えばサーモのステンレスボトルFFM-351などがいいですね。
魔法瓶構造なので保温も保冷力もあり、コップがついています。
水筒メーカーで有名なサーモスなら候補となる水筒がたくさん見つかりますよ。
② 美味しくコーヒーを飲むための水筒への入れ方
次はコーヒーを水筒に入れるときの工夫について。
もしホットとアイスにこだわりがないなら、アイスコーヒーを入れることをおすすめします。
なぜならホットコーヒーと比べて、酸化の進み具合を防ぐことができるから。
アイスコーヒーの方が時間が経っても味が劣化しにくいんですね。
また牛乳やフレッシュに関しても、飲む直前に入れた方がいいです。
ミルク類のタンパク質は雑菌が繁殖しやすいので、最初から入れない方が安全。
そういった意味でもコップ型の水筒の方が飲みやすいですね。
そして酸化を防ぐために心掛けたいのが量です。
水筒にはできるだけ、たくさんのコーヒーを入れた方がいい。
なぜならそれだけ空気が入らず、酸化を防ぐことができるから。
コーヒーの入れ方
- アイスコーヒーの方が味を維持できる
- ミルクは飲む直前に入れる
- 水筒にはたっぷりコーヒーを入れる
③ コーヒーを飲むために使う水筒の手入れについて
もし嫌なニオイがするなら、水筒を清潔にすることを心がけましょう。
コーヒーを飲み切ったらすぐ洗うのが基本。
ニオイや汚れをつきにくくするためですね。
中栓やパッキンなどもしっかり洗って、ぬめりがないことを確認します。
外出中だったとしてもトイレで軽く水洗いするだけで全然変わってきます。
しっかり洗いたいときは重曹で付けて置いて、そこから水洗いをするなどもおすすめ。
水筒を使ったコーヒーの飲み方
- コーヒー用の水筒を買う
- 酸化を遅らせる入れ方をする
- こまめに水筒を洗う
それでもコーヒーがまずいときはステンレスボトルやタンブラーも検討
先ほどの工夫をしても、それでも味がマズイと感じるとき。
そのときはコーヒーの飲み方自体を変えた方が良いですね。
無理に水筒にこだわる必要はありません。
室内外でのコーヒーの楽しみ方を紹介します。
① 室内ならコーヒー用のステンレスタンブラーを使うと良い
家でコーヒーを飲むなら、水筒よりタンブラーの方が向いています。
保温保冷機能もあるし、密閉できるタイプのある。
水筒より洗いやすいので衛生的です。
タンブラーによっては外でテイクアウトしたコーヒーを保存できるタイプもあります。
1つ持っておくと使い分けできるので便利ですよ。
② 外でコーヒーを飲みたいならテイクアウトで買おう
水筒を使う理由が、外でコーヒーを飲みたかった場合。
このときは外でテイクアウト用のコーヒーを飲むことをおすすめします。
これなら新鮮なコーヒーをすぐ飲めるので、味も劣化しません。
コンビニコーヒーは回転率が高いのでコーヒー豆も新鮮です。
コスパを考えると現時点では最強ですね。
またスターバックスやタリーズなどでも、ドリップコーヒーはテイクアウトできます。
2杯目も飲むなら、おかわりで安くなるのでチェーン店も検討しましょう。
よくテイクアウトするなら、持ち運びできるグッズを揃えておくと良いですよ。
100均などでテイクアウト用のグッズが手に入ります。
③ コーヒーで酸っぱいなど変な味がしたり酸っぱい臭いがしたら捨てよう
今回は水筒で美味しくコーヒーを飲む方法を紹介しました。
ただどうしても完全に酸化を防ぐことは難しいし、常温になるにつれ風味も変わります。
そしてさらに放置すると、水筒内で菌が繁殖するリスクもあるんですね。
もし口に含んで酸っぱいなど、変な味がしたら捨てた方がいいです。
そういった意味でも長時間かけて飲むなら、コンビニコーヒーなどテイクアウトした方が安全ですね。
どうしても水筒で味が落ちるとき
- 自宅ならタンブラーで珈琲を飲む
- 外出中ならテイクアウトで珈琲を飲む
- ※水筒で変な味や臭いがしたら捨てる
コーヒーを水筒で飲むとまずい酸化や温度のせい!早く飲むのが正解
珈琲を水筒で飲むときは、味が変わったと感じやすいです。
長時間放置すると酸化するし、温度が変わると味覚を繊細に感じ取れるようになるから。
なので基本的には、できるだけ早く飲むことを意識しましょう。
水筒に関しては密閉性があり、保温・保冷機能に優れたものがおすすめ。
どうしても味が気になるなら、外出時はテイクアウトコーヒーを検討した方が良いですね。
コンビニやカフェチェーン店ならお客さんの回転率が高いので、コーヒー豆も新鮮です。
水筒で飲むことにこだわるなら、こまめに洗ってカビや菌の繁殖を防ぐことも忘れずに。
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